缶詰ってなに?
1.真空・加熱・殺菌
なぜ腐りづらい?
缶詰(かんづめ)は、食品を缶に詰めて密封し加熱・殺菌したものです。
高温で加熱するのは、微生物による腐敗・変敗を防ぐためです。
2.長期保存が効く食品
なぜ長期保存できる?
日本の品質表示基準(JAS法)等の規格でも殺菌工程を経ているものを「缶詰」としています。
長期保存に適するよう、缶に入れて封をし、加熱処理をしたもので保存食としても活躍するのが缶詰です。
缶詰の中身によりますが、大半は、1年?3年程度の賞味期限が設けられており、
最近では、保存食に特化した、5年の賞味期限の缶詰もあります。
基本的に缶詰は、開けてすぐにそのまま食べることができるもので、開けてすぐに食べれば、食中毒を引き起こす可能性が極めて低い食品なのです。(製造の際に滅菌処理をしている為)
開けてからは、空気に触れるので保存が効かなくなります。
世界一臭い缶詰として有名な、スウェーデンの名物シュールストレミングは、あえて殺菌をせずに缶の中で発酵させると言う方法で作られています。
「缶コーヒー」や「缶ビール」などの、飲料品も缶詰に含まれています。
3.缶の素材
缶の素材は、日本では主に2種類あります。
・アルミ缶:アルミニウム製
・スチール缶orブリキ缶:鉄製
食品に使われている缶は、本体がスチールで蓋(ふた)がアルミという組み合わせが主流です。
最近では、缶詰を開ける時や中身を取り出す時、また、缶を洗浄する時に、缶詰の蓋や本体で
ケガをしにくくする為の安全な開口部構造(セーフティー構造)にされているものが多くなっています。
4.リサイクル効率が高い
缶の素材は、上記の通り、アルミニウム製か鉄製なので、空き缶として回収する事で、リサイクル(再資源化)する事が出来ます。 リサイクル効率も他の容器(ペットボトルや紙など)よりも高く、環境に優しい容器だと言えるでしょう。