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缶詰について

1・缶詰とは?

■長期保存、携帯性に優れる便利食品!

缶詰は、長期保存が可能で、持ち運びにも重宝し、開けてすぐ食べれるのが特徴の便利食品です。

■缶詰ができるまで

缶詰が出来る工程は、まず食品を味付けしてアルミやスチールの缶に詰めて密封します。
次に加熱処理で殺菌し、品質保持のためすぐに冷却されます。 その後、包装などをして、皆様の元へと届けられるのです。


■長期保存が可能な理由

このように缶詰が長期保存できるのは、密封加熱で殺菌し、缶の中に食品を腐らす菌がない状態になっているためです。
缶詰の中身によりますが、大半は、1年〜3年程度の賞味期限が設けられており、 最近では保存食に特化した、5年の賞味期限の缶詰もあります。

■防腐剤は入っていません!

缶詰が長期保存できるのは、防腐剤が入っているからだと思っている方が多いようですが、これは大きな誤解です。殺菌密封が長期保存の理由なので、ほとんどの缶詰に防腐剤は入っていません。
防腐剤が入っていないので、開缶後は早めに食べる必要があります。
※食材の関係上、防腐剤が入っているものもあります。

2・缶詰の歴史

■缶詰技術の発祥

1700年後半から1800年初頭に活躍した、フランスの軍人ナポレオンは、軍隊の食糧問題を解決するため、保存食のアイディアを懸賞金をつけて募りました。
1804年、それに応えたのが、フランスの食品加工業者ニコラ・アペールと言う人物で、長期保存が可能なビン詰”を開発しました。
この時、画期的だったのは「密封後に加熱殺菌する」と言う方法で、これが現在にもつながる長期保存技術の発祥となりました。

■ビン詰から缶詰に

しかし、ビンは重くて割れやすいという欠点があったため、 1810年にイギリスのピーター・デュランドと言う人物が、金属製容器に食品を入れる技術を発明しました。
この発明で、食品を長期間保存、携帯することが簡単になり、現在の缶詰の原型が誕生したわけです。

3・日本の缶詰の歴史

■日本最初の缶詰

日本最初の缶詰は、1871(明治4)年に長崎で作られました。
松田雅典という人が、フランス人レオン・デュリーの指導で、いわしの油漬缶詰(オイルサーディン)の試作品を作ったのが始まりとされています。
それから6年後の1877(明治10)年には、北海道で日本初の缶詰工場である「北海道開拓使石狩缶詰所」が誕生ししました。
同年10月10日にさけ缶詰が製造され、これが日本最初の商業生産の缶詰とされています。 余談になりますが、日本最初の缶詰製造の日を記念して、10月10日は缶詰の日に制定されています。

■缶詰産業の発展

その後、缶詰が工業的に生産されるようになり、昭和の初期には、さけ、かに、まぐろ、 いわし、みかんなどが缶詰になって、重要な輸出品として海外へも輸出されるようになりました。
そして、昭和30年以後は、国内向けの製造が多くなり、さまざまの缶詰が私達の元に届けられるようになったのです。

4・現在の缶詰・缶詰の流行とトレンド

■美味しさの向上

近年の缶詰は、以前のように安く簡単に食べれる事や、保存食だけではなくなりました。 缶詰の味が格段に向上し、缶詰そのものを楽しむ時代になったのです。
各缶詰メーカーからも、味の工夫や美味しさを重視した缶詰が多数販売されています。主たるところでは、明治屋おいしい缶詰シリーズや、国分の缶つまシリーズ。また国産で手作業にこだわった天橋立オイルサーディンシリーズなどが有名です。

■珍しい缶詰・世界初の缶詰が話題に!

そして、珍しい缶詰や世界で一つの缶詰が登場し、注目を浴びるようになりました。
大阪名物たこ焼き缶詰や、お好み焼き缶詰、本格京風だしの「だし巻き缶詰」
また北海道のアザラシや熊肉を使用した、アザラシカレー缶詰熊カレー缶詰
スウェーデン製で、世界一臭い食べ物と言われる「シュールストレミング」(ニシンの発酵缶詰)も話題になっています。

■缶詰がトレンドに?!

このように、様々な種類の缶詰発売されるようになり、缶詰が色々な所で私達の目にとまるようになりました。
また、mr.kanso(ミスターカンソ)などの缶詰バーの流行により、テレビや雑誌などのメディアで取り上げられる回数も格段に増えています。
これらの事が、缶詰が主役となり、トレンドとなった現在の缶詰ブームにつながっています。

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